シャロン・シーと見習人タカピーの雑記ブログ

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パラダイム転換とは?

皆さん、こんにちは!シャロン・シーです!

 

今回は、パラダイム転換についてお話します。

 

パラダイムとは、世界を見る見方であり、私たちの認識、理解、解釈を決めるものです。

 

「7つの習慣」の著者であるスティーブン・R・コヴィー博士は、「私たちは、物事をあるがままに見ているつもりでも、実はある種のレンズを通して見ている。そのレンズこそが、パラダイムであり、私たちの世界観を作り出し、私たちの全ての行動を方向づけているものである。状況を変えたければ、まず自分たちのパラダイムを変える必要がある」と述べています。

 

つまり、生活の中で大きな変革や改善を求めたり、人との人間関係を良好にしたい場合、周りの環境や他人に変化を求めるのではなくて、自分の行動や態度の源であるパラダイムを変える必要があるのです。

 

コヴィー博士は、今までの経験などで凝り固まっていた自分の解釈で物事を見ていたものがまったく違う解釈で物事を見ることができるようになった瞬間のことをパラダイム転換と表現しています。

 

それでは、「7つの習慣」で紹介されているパラダイム変換のエピソードを一つ紹介したいと思います。

 

ある日曜日の朝、ニューヨークの地下鉄で体験した小さなパラダイム転換を、私は忘れることができない。乗客は皆、静かに座っていた。

 

ある人は新聞を読み、ある人は思索にふけり、またある人は目を閉じて休んでいた。すべては落ち着いて平和な雰囲気であった。

 

そこに、ひとりの男性が子供たちを連れて車両に乗り込んできた。すぐに子供たちがうるさく騒ぎ出し、それまでの静かな雰囲気は一瞬にして壊されてしまった。

 

しかし、その男性は私の隣に座って、目を閉じたまま、周りの状況に全く気がつかない様子だった。

 

子供たちとはといえば、大声を出したり、物を投げたり、人の新聞まで奪い取ったりするありさまで、なんとも騒々しく気に障るものだった。

 

ところが、隣に座っている男性はそれに対して何もしようとはしなかった。

 
私は、いらだちを覚えずにはいられなかった。

 

子供たちにそういう行動をさせておきながら注意もせず、何の責任もとろうとはしない彼の態度が信じられなかった。

 

周りの人たちもいらいらしているように見えた。私は耐えられなくなり、彼に向かって非常に控えめに、「あなたのお子さんたちが皆さんの迷惑になっているようですよ。もう少しおとなしくさせることはできないのでしょうか」と言ってみた。

 

彼は目を開けると、まるで初めてその様子に気がついたかのような表情になり、柔らかい、もの静かな声でこう返事をした。

 

「ああ、ああ、本当にそうですね。どうにかしないと……。たった今、病院から出て来たところなんです。一時間ほど前に妻が……。あの子たちの母親が亡くなったものですから、いったいどうすればいいのか……。子供たちも混乱しているみたいで……」

 

その瞬間の私の気持ちが、想像できるだろうか。私のパラダイムは一瞬にして転換してしまった。

 

突然、その状況を全く違う目で見ることができた。

 

違って見えたから違って考え、違って感じ、そして、違って行動した。今までのいらいらした気持ちは一瞬にして消え去った。

 

自分のとっていた行動や態度を無理に抑える必要はなくなった。私の心にその男性の痛みがいっぱいに広がり、同情や哀れみの感情が自然にあふれ出たのである。

 

「奥さんが亡くなったのですか。それは本当にお気の毒に。何か私にできることはないでしょうか」一瞬にして、すべてが変わった。

 

いかがでしたでしょうか。

 

このエピソードは、ある出来事によってパラダイムが転換された例です。

 

もちろんセミナーや読書など自己啓発によって、違う人の意見や視点を取り入れることから長いスパンでパラダイムを転換することもできます。

 

しかし、人は自分の解釈が正しいと思いがちなので、なかなか人の意見や考え方を素直に受け入れることができず、パラダイムを転換することが難しいのが現状です。

 

自分の行動や態度の源であるパラダイムという根っこに働きかけなければ、行動や態度である葉っぱをいくら変えてみても、セミナーや本から学んだことを正しく実行できないのです。

 

皆さんも、大きな変革や改善を求めるのであれば、自分の態度や行動に目を奪われるのではなく、自分のパラダイムに働きかけてみてください。

 

以上、お読みいただきありがとうございました。

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参考書籍:「7つの習慣」

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